【2023最新】自動車保険おすすめ5選!自分に合った保険の選び方も解説

任意とはいえ、車に乗るなら必ず加入しておきたい自動車保険。しかし種類が多すぎてどれに加入すればよいのか、自分に合った保険は何なのか、いまいち分かりづらいと感じている人が多いのではないでしょうか。

そこでFRAMEほけんでは、本当におすすめできる自動車保険にはどのような特徴があるのか、独自にアンケートをとり調査しました。

\アンケート結果のまとめ記事はこちら/

今回は、300人のアンケート結果から分析した「本当におすすめの自動車保険の特徴」と、自分に合った自動車保険の選び方について詳しく解説します。

300人に選ばれた!おすすめの自動車保険5選

まずはFRAMEほけんが実施したアンケートにおいて、最も選ばれた自動車保険の上位5社を紹介します。

各保険会社の特徴から、保険を比較する際に重視したい「事故時の初期対応受付時間」「ロードサービスの内容」「事故現場駆けつけサービスの有無」をはじめとした補償の詳細もあわせて記載しています。

1位:ソニー損保

「保険料は走るぶんだけ」でおなじみのダイレクト型自動車保険!

手厚い補償とダイレクト型ならではの保険料の安さが魅力。

保険商品名ソニー損保の自動車保険
契約形態ダイレクト型
事故受付年中無休(24時間365日)
初期対応0:00~20:00
ロードサービス特約保険料無料(自動付帯)
主なサービス内容レッカーサポート、応急作業サポート、宿泊費用サポート、ペット宿泊費用サポート、帰宅費用サポート、レンタカー費用サポート、修理後搬送サポート
ロードサービス拠点数約10,000ヵ所
ロードサービス対応可能時間年中無休(24時間365日)
ロードサービス対応アプリあり・無料(名称:ソニー損保の緊急時サポート)
1.レッカーけん引提携修理工場まで→距離無制限(無料)、それ以外は100kmまで無料
2.応急作業バッテリー上がり時のエンジン起動(保険期間中3回まで)、ガス欠時10Lまでガソリン補給(保険期間中1回まで、2年目以降無料)、キー閉じ込み、タイヤパンク時のスペアタイヤ交換、各種オイル・冷却水・バルブ等の点検・補充・交換 など
3.レンタカー費用自動付帯目的:事故・トラブルの現場から自宅または目的地に向かうため補償内容:24時間までのレンタカー費用(契約車両と同等クラス以下)の基本料金、乗り捨て料※距離制限なし※修理期間中のレンタカー費用を補償する「事故時レンタカー費用特約」はオプション
4.宿泊・移動費用自動付帯宿泊&移動費用全額を補償(搭乗者全員分)宿泊:事故現場の最寄りのホテル1泊分・ビジネスホテルクラス移動:トラブル現場から自宅または目的地まで。飛行機、電車、船舶、タクシーなど
事故現場駆けつけサービスあり(自動付帯)警備会社:セコム24時間365日対応可事故現場の記録&ソニー損保へ送信、タクシーやレッカーサービスの手配など
弁護士費用特約オプション補償タイプ:「自動車事故のみ」または「自動車+日常事故」※弁護士を依頼する旨を事前にソニー損保に連絡し、同意を得る必要あり
その他・外出先で車から降りている間の事故によるケガ・身の回り品の損害を補償する「おりても特約(オプション)」あり・予定年間走行距離に応じた割引制度あり
ソニー損保の自動車保険紹介ページを参考に筆者が表を作成

初期対応は24時間体制ではないものの、0時~20時の間に受付が完了した事故については当日中に対応してくれるソニー損保。1つの事故に対して専任の担当者がつき、解決までサポートしてくれる体制を整えているのも特徴的です。

アンケートでは、300人中44人の方がソニー損保を選んでおり、44人中39人の方が「満足/やや満足している」と回答。満足度の高い自動車保険と言えそうです。

2位:東京海上日動

事故発生時、さまざまなアシストにより事故解決までをサポート!

初期対応も24時間365日サポート体制。無料電話相談サービスも充実。

保険商品名Total assist(トータルアシスト)自動車保険
契約形態代理店型
事故受付年中無休(24時間365日)
初期対応24時間365日
ロードサービス特約保険料無料(自動付帯)
主なサービス内容車両搬送費用補償(レッカーけん引)サービス、緊急時応急対応費用補償&サービス、燃料切れ時ガソリン配達サービス、おクルマ故障相談サービス
ロードサービス拠点数約9,300ヶ所
ロードサービス対応可能時間24時間365日
ロードサービス対応アプリあり・無料(名称:東京海上日動「マイページアプリ」)
1.レッカーけん引レッカー費用+応急対応費用と合わせて15万円まで(約180km相当)※搬送先について事前に東京海上日動の承認を得た場合は無制限で対応可
2.応急作業バッテリーの点検、ジャンピング、インロック時のカギ開け、スペアタイヤ交換、ガス欠時10Lまで無料配達(保険期間中1回まで)など
レンタカー費用自動付帯補償内容:事故・故障・盗難により代替として借り入れたレンタカー費用を補償補償日額:5,000円補償日数:15日※オプションで補償日額最大1万円、補償日数30日までグレードアップ可
宿泊・移動費用代替交通費用(移動費用):自動付帯現場から自宅または出発地、または目的地までの移動費用(レンタカー以外)を補償※1事故につき5万円限度(タクシーは3万円まで)※宿泊費用の補償はなし
事故現場駆けつけサービスなし
弁護士費用特約オプション補償タイプ:「自動車事故型」または「自動車・日常生活事故型」
その他・入院時選べるアシスト、事故現場アシスト、無過失事故に関する特約など自動付帯の補償が充実・ドライブエージェント パーソナル(DAP)特約(オプション)で迅速な事故対応をサポート
東京海上日動の自動車保険紹介ページを参考に筆者が表を作成

東京海上日動は、安心の初期対応24時間サポートを実施しています。また、さまざまなアシストサービスを取り入れているのが特徴です。事故発生時はもちろん、身の回りの法律相談や介護相談といった日常生活におけるお悩みまで、無料電話相談サービスによる専門機関のサポートが受けられます。

アンケートでは300人中41人の方が東京海上日動を選んでおり、41人中31人の方が「満足/やや満足している」と回答されています。

3位:あいおいニッセイ同和損保

業界で初めて“24時間365日初期対応”を取り入れた自動車保険!

代理店型ならではのサポート力と充実の補償内容が魅力。

保険商品名タフ・クルマの保険
契約形態代理店型
事故受付年中無休(24時間365日)
初期対応24時間365日
ロードサービス特約保険料無料(自動付帯)
主なサービス内容レッカーけん引・搬送等、応急作業、宿泊費用、帰宅・移動費用、修理後の搬送費用、修理後の引取費用、レンタカー費用
ロードサービス拠点数約4,000ヶ所
ロードサービス対応可能時間24時間365日
ロードサービス対応アプリあり・無料(名称:サポNAVI)
1.レッカーけん引レッカー費用:30万円まで対応(約500km相当)
2.応急作業バッテリー上がり(ジャンピング等)、キーとじ込み、盗難または紛失時のドアの開錠、スペアタイヤ交換、ガス欠時10Lお届け(保険期間中1回まで無料)、その他現場での30分以内の応急作業など
3.レンタカー費用自動付帯補償内容:事故・故障・盗難により代替として借り入れたレンタカー費用を補償補償日額:3,000~20,000円の範囲で1,000円単位に設定可補償日数:30日(故障等の場合は15日)
4.宿泊・移動費用宿泊費用:自動付帯1回の事故、1名につき15,000円まで1泊分の宿泊費を補償移動費用:自動付帯1回の事故、1名につき20,000円まで現場から自宅または出発地までの移動費用を補償※交通費実費から免責金額1,000円を差し引いた金額
事故現場駆けつけサービスなし
弁護士費用特約オプション補償タイプ:「自動車事故型」または「自動車・日常生活事故型」
その他・歩行者等、相手方の過失部分も補償される「対歩行者等傷害特約」が自動付帯・車両保険無過失事故特約あり・ドライブレコーダーやアプリと連動する「テレマティクスサービス」の提供あり
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険紹介ページを参考に筆者が表を作成

あいおいニッセイ同和損保の自動車保険は「対歩行者等傷害特約」をはじめとした、“ニッチだけどいざというとき役に立つ”特約が用意されているのが特徴です。

例えば、あおり運転等のトラブルに巻き込まれ傷害を負った際に補償が受けられる「犯罪被害事故特約(オプション)」もその一つ。

事故時の補償も充実しており、加入者の満足度も高い保険です。

アンケートでは300人中35人があいおいニッセイ同和損保を選んでおり、35人中25人の方が補償内容や事故対応に満足していると回答されていました。

4位:損保ジャパン

業界最大級の損害サービス拠点を誇る代理店型自動車保険!

事故対応拠点286ヵ所、ロードアシスタンス拠点約17,000ヵ所、事故専任スタッフ約10,000人の体制で24時間365日、いつでも事故対応をサポート。

保険商品名THE クルマの保険
契約形態代理店型
事故受付年中無休(24時間365日)
初期対応24時間365日
ロードサービス特約保険料無料(自動付帯)
主なサービス内容レッカーけん引・搬送等、応急作業、宿泊費用、帰宅・移動費用、修理後の搬送費用、修理後の引取費用、レンタカー費用
ロードサービス拠点数約17,000ヶ所
ロードサービス対応可能時間24時間365日
ロードサービス対応アプリなし※スマホからレッカー手配可能な専用二次元コードあり
1.レッカーけん引レッカー費用:1事故につき15万円まで(約180km相当)※応急処置費用と合算の限度額
2.応急作業バッテリー上がり(ジャンピング等)、キーとじ込み時の鍵開け、スペアタイヤ交換、落輪時の引上げ、ガス欠時10Lお届け(保険期間中1回まで無料※JAF非会員の場合)、その他現場での30分以内の応急作業など
レンタカー費用代車等諸費用特約:オプション補償内容:ロードアシスタンス特約の支払い対象となる事故や故障、トラブルによりレッカーけん引された場合、代車費用を補償補償日数:30日(故障等の場合は15日)
宿泊・移動費用宿泊移動サポート:オプション宿泊費用1事故、1被保険者につき10,000円まで移動費用1事故、1被保険者につき20,000円まで※「代車等諸費用特約」を付帯した場合に利用可能
事故現場駆けつけサービスあり:オプション※警備会社:ALSOK24時間365日対応可安全確保や救急車の手配、事故の相手方からのヒアリング、事故現場の記録&損保ジャパンへの共有など※「つながるドラレコ Driving!」契約時のみ対象
弁護士費用特約オプション補償タイプ:「⽇常⽣活・⾃動⾞事故型」または「自動車事故限定型」
その他・「つながるドラレコ Driving!」月々850円で提供・LINEで事故・トラブルの連絡~保険金請求手続きまでチャットのみで対応可
損保ジャパンの自動車保険紹介ページを参考に筆者が表を作成

代理店型ならではの事故対応力が魅力の損保ジャパン。「つながるドラレコ Driving!」を付帯することで専用ドライブレコーダーが貸し出され、事故発生時のスムーズな対応が期待できます。

また事前にLINE友だち登録を済ませておけば、事故発生の連絡~保険金請求まで、すべてLINE経由で完結も可能なサービスを業界初導入。

アンケートでは300人中31人の方が損保ジャパンに加入しており、31人中24人の方が「満足/やや満足している」と回答していました。

5位:SBI損保

雪道・砂浜でのスタックも対応可能!継続3年目以降ロードサービス【プレミアム】にグレードアップ可。充実したロードサービスと保険料の安さが魅力のダイレクト型自動車保険。

保険商品名SBI損保の自動車保険
契約形態ダイレクト型
事故受付年中無休(24時間365日)
初期対応24時間365日
ロードサービス特約保険料無料(自動付帯)
主なサービス内容レッカーけん引・搬送等、応急作業、宿泊費用、帰宅・移動費用、修理後の搬送費用、修理後の引取費用、レンタカー費用
ロードサービス拠点数約10,300ヵ所
ロードサービス対応可能時間24時間365日
ロードサービス対応アプリあり・無料(名称:SBI損保 契約者アプリ)
1.レッカーけん引SBI損保が指定する最寄りの修理工場まで→無制限自身が指定する修理工場までの場合、50kmまで無料※プレミアムにグレードアップすると150kmまで無料
2.応急作業バッテリー上がり(ジャンピング等)、キーとじ込み時の鍵開け、スペアタイヤ交換&タイヤ廻り点検、冷却水補充、ボルト締付け、オイル漏れ点検補充、バルブ取替え、サイドブレーキの固着解除、落輪時の引上げ・引き降ろし(雪道等でのスタックも対応可)、ガス欠時10Lお届け(保険期間中1回まで無料)、その他現場での30分以内の応急作業など
3.レンタカー費用自動付帯目的:事故・トラブルの現場から自宅または目的地に向かうため補償内容:24時間までのレンタカー費用(契約車両と同等クラス以下)の基本料金、乗り捨て料※距離制限なし※修理期間中のレンタカー費用を補償する「車両損害に関するレンタカー費用補償特約」はオプション
4.宿泊・移動費用宿泊費用サービス:自動付帯1事故につき1泊まで、1名あたり15,000円上限帰宅費用サービス:自動付帯当面の目的地までの移動または帰宅のための費用公共交通機関の費用は無制限(レンタカーの場合最大24時間まで補償)
事故現場駆けつけサービスなし
弁護士費用特約オプション補償タイプ:自動車事故時のみ対象
その他・「自転車事故補償特約(オプション)」で自転車事故時の補償もカバー可・雪道でのスタックもロードサービスのサポート対象に
SBI損保の自動車保険紹介ページを参考に筆者が表を作成

業界最高水準のロードサービスを提供するSBI損保。通常自動車保険のロードサービスではあまり対応されていない「雪道や砂浜でのスタック」の引き上げ作業にも対応しています。

さらに保険契約を3年継続するなど一定の条件を満たすと「プレミアム会員」にグレードアップ。無料レッカー範囲が50km→150kmまで引き上げられたり、現場での応急作業の時間制限が30分→無制限になったりとより使いやすくなります。

ダイレクト型ならではの保険料の安さも魅力的。アンケートでは300人中23人に選ばれ、23人中21人の方が「満足/やや満足している」と回答しています。

コメントには「補償内容が充実していて保険料が安い」といった満足の声が多数寄せられていました。

おすすめできるのは「事故対応力の高い保険」

まずはおすすめの自動車保険を5社比較しましたが、これだけ見ても「おすすめできる自動車保険の特徴は何なのか?」分かりづらいかもしれません。

そこでFRAMEほけんが実施した自動車保険の満足度調査の結果から統計をとったところ、「事故対応満足度とおすすめ度は比例する」ことが分かりました。

引用:【自動車保険の満足度アンケート結果】本当におすすめできる自動車保険の特徴<満足度とおすすめ度の関連性> より

上記の結果から、“本当におすすめできる自動車保険=事故対応力の高い保険”といえるでしょう。

しかし一度も事故を起こしたことがない人は、保険会社の事故対応力を知ることはできません。「保険会社の事故対応力の高さ」はどのようにして判断すればよいのでしょうか。

アンケート結果を元に、以下の見出しから順に解説していきます。

ここだけは重視したい!自動車保険の選び方

自動車保険の加入者は、どんなポイントを重視して保険を選んでいるのでしょうか。

FRAMEほけんが実施したアンケートでは、以下のような結果が出ています。

引用:【自動車保険の満足度アンケート結果】本当におすすめできる自動車保険の特徴 <自動車保険で重視したいポイント> より

以下、アンケート結果を元に、みんなが自動車保険に加入する際に重視したいと考えるポイントについて詳しく見ていきましょう。

1.補償内容の充実度

いざというときのために加入する自動車保険ですから、事故の際はしっかりと補償を受けたいと考える人が多いようです。また保険会社の事故対応力は、充実した補償なくしては成り立たないとも考えられるでしょう。

とはいえ“どの補償が揃っていれば安心と言えるのか”については人それぞれとなるため、一概には言えません。

その中でも、

  • 対人、対物といった相手への補償は無制限になっているか
  • 迅速な事故対応を行える体制が整っているか
  • ロードサービスなど事故の際に役立つ補償は自動付帯になっているか

といった点に注目し、最低限の補償に加えプラスアルファがあると、充実の補償が揃っているといえるでしょう。

2.保険料の安さ

続いてみんなが重視しているポイントは「保険料の安さ」。では加入者はいくらぐらいの保険料を支払っているのでしょうか。まずはアンケート結果をご覧ください。

引用:【自動車保険の満足度アンケート結果】本当におすすめできる自動車保険の特徴 <自動車保険の保険料の価格帯>より

アンケート結果を見ると、10,000~50,000円までの自動車保険に加入している人が多いことが分かりました。

保険料については車両保険の有無や年齢、等級などの条件によっても異なるので一概にはいえませんが、より安さにこだわりたいならダイレクト型自動車保険がおすすめです。

ダイレクト型は代理店手数料がかからない分、保険料が割安となる傾向にあります。

ただし保険料から自動車保険を比較する際は、補償内容が希薄にならないよう注意しましょう。

3.保険会社の事故対応力

保険会社を選ぶ基準として「事故対応力」も重視しておきたいポイントです。

  • 事故受付はもちろん、初期対応は24時間体制で行われているか?
  • 事故現場駆けつけサービスは付帯しているか?
  • 事故やトラブルで車が動かなくなったとき、レッカー移動は24時間対応してもらえるか?遠方まで対応可能な距離か?
  • その際、自分や搭乗者の移動費用や宿泊費用などは補償されるか?
  • 示談交渉サービスはついているか?

など、実際に事故が起きたときにどういったサポートが受けられるのか?保険会社が提供するサービスや補償の具体的な内容から判断しましょう。

また事故対応力については、実際に事故を経験された加入者の口コミを判断材料にするのも一つの手です。

押さえておきたい!自動車保険の補償内容

ここで、自動車保険の補償内容についておさらいです。自動車保険は主に4つの基本補償と特約から成り立っています。

基本を押さえたうえで自分に合った特約を厳選できれば、満足度の高さにつながるでしょう。まずは4つの基本補償を紹介します。

基本補償①:相手のケガを補償「対人賠償責任保険」

対人賠償責任保険は、自動車保険の基本中の基本となる補償です。

こちらに過失がある事故を起こした場合、相手方が負ったケガに対して治療費や休業損害などを補償します。

軽いケガであれば数万円~数十万円で済みますが、万が一死亡や後遺障害に至らせた場合の損害賠償は計り知れません。そのため、保険金額の設定は「無制限」にするのが安心です。

保険会社によっては、対人賠償責任保険の保険金額は強制的に無制限とされているケースもあります。

https://sonpo.jitensha-hoken.jp/car/post/personal-liability-insurance

基本補償②:相手の車やモノを補償「対物賠償責任保険」

対物賠償責任保険は、相手の車をはじめとした「モノ」に対する損害賠償金を補償する保険です。こちらも上限なく補償が受けられるように「無制限」の保険金額に設定するのが一般的です。対人賠償責任保険同様、保険会社によっては無制限の設定からの変更ができなくなっています。

「車の修理だけでそんなに必要?」と感じる方もいるかもしれませんが、対物賠償責任保険の補償範囲は相手の車だけとは限りません。

事故の衝撃で近くの店舗にまで損害を与えてしまった、踏切に侵入して電車の運行を止めてしまったなど、事故に起因する損害賠償にはさまざまなケースが想定されます。

実際に1億円以上の高額賠償の事例もあるので、必ず無制限の設定にしましょう。

また、時価額以上の修理費が発生した場合、保険金額を限度に補償が受けられる「対物超過修理費用特約」が自動付帯になっている保険だとより安心です。

https://insurance.frm.media/car/post/property-liability-insurance

基本補償③:自分や搭乗者のケガを補償「人身傷害補償」

人身傷害や搭乗者傷害は、相手方に対する補償ではなく、自分や搭乗者に向けたケガの補償です。過失割合にかかわらず請求が可能なので、事故でケガをした場合や死亡または後遺障害に至った場合に治療費や休業損害などの補償が受けられます。

高額な補償が必要となるのは万が一に至った場合でしょう。

保険金額は「3,000万円」または「5,000万円」にされるケースが一般的ですが、ご自身の家庭の状況や生命保険の有無なども考慮して、適切な保険金額の設定を行えるとよいですね。

https://sonpo.jitensha-hoken.jp/passenger-accident-insurance/
https://sonpo.jitensha-hoken.jp/jinshinshogai/

基本補償④:自分の車を補償「車両保険」

事故により自分の車が損傷した場合、修理費用などを補償するのが車両保険の役割です。

必ずしも修理費用が全額補償されるわけではなく、車の年数に応じた時価によって保険金額の上限が変わるので、年式の古い車は十分な補償が受けられない可能性があります。

また車両保険を付帯することで保険料がぐんと上がってしまうので、保険料と補償のバランスから判断して車両保険の有無を決定できるとよいでしょう。

自動車保険を比較する際は、最低限4つの基本補償を同じ条件にして比べることが大切です。

また保険会社によっては4つの基本補償以外にも、自動付帯の補償を用意しているケースがあります。

例えば、あいおいニッセイ同和損保では、対人賠償保険のほかに「対人臨時費用特約」「対歩行者等傷害特約」といった補償も自動付帯となっており、さまざまな事故の場面において充実した補償が受けられるようになっています。

このように、基本補償にプラスして補償が充実していることも、“補償内容の充実度”につながる要素の一つだと考えられるでしょう。

https://sonpo.jitensha-hoken.jp/vehicle-insurance/

事故の際、本当に役に立った特約は?

自動車保険の補償内容をより充実させるためには、特約が欠かせません。しかし保険会社によっては種類が多く、「結局何を付ければよいか分からない」といった事態に陥ってしまう人もいるのではないでしょうか?

そこでこの見出しでは「事故の際、本当に役に立った特約」について、アンケート結果を元に、最も重要度が高い4つの特約をピックアップしました。

アンケートに寄せられたコメントも一部引用しているので、ぜひ参考にしてください。

ロードサービス

自動車保険のロードサービスは汎用性の高い補償となっており、事故だけでなく、出先での車のあらゆるトラブルにも対応している点が大きな特徴です。

中でも「レッカー移動サービス」「バッテリー上がり」「タイヤトラブル」に助かったとの声が多く見られました。

【加入者の声】
・バッテリーがあがってしまった時に非常に迅速に対応してもらうことができ、大変満足しています。(30代後半・男性/イーデザイン損保)

・パンクした際に、レッカーの手配を素早くしてくださり助かったからです。(30代後半・女性/東京海上日動)

・かなり自宅から離れたところだったのでレッカーサービスが受けられてよかったです。(30代前半・男性/JA共済)

しかし中には「タイヤのパンクには対応してもらえなかった」との声も見受けられました。

車のトラブルがあった際、保険会社に頼りたいと考えている人は、どこまでサービスが受けられるのかを確認して、サービスの内容を把握したうえで契約できるとよいですね。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1_AHJLzFKy2-_xE5hkFReiYwa1D6nzvlDEE6Svn2hazI/edit#gid=1435721278

レンタカー費用補償

車がないと生活が厳しい人は、事故後、車の修理が完了するまでの間に借り入れるレンタカー費用を補償してくれる特約があると安心です。

【加入者の声】
・地域的に車が必要なので事故をしてすぐに代車を用意してくれたのは助かった。(20代後半・女性/東京海上日動)
・レンタカーを借りたのでこの費用の補償はありがたかったです。(30代前半・女性/覚えていない)

レンタカー費用補償サービスは、ロードサービスに自動付帯されている保険とオプションの保険の2種類に分かれます。

基本的にはロードサービス付帯する特約ですが、すべての保険会社で対応しているわけではないので、この補償が必要な人は契約前に忘れずに確認しましょう。

https://insurance.frm.media/car/post/rent-a-car

弁護士費用特約

相手の過失が100%の事故の場合、自分が加入している保険会社からのサポートは法律上受けられないことになっています。そのようなケースでは「弁護士費用特約」が役に立ちます。

【加入者の声】
・事故は相手側の100%過失にあたるものだったので、こちらの保険会社には先方との連絡だけを依頼し、弁護士特約の利用をしました。弁護士は保険会社に紹介してもらった方に担当してもらいました。弁護士をこちらが選べないことや、その弁護士さんが若かったのが不安でしたが、先方との交渉から書類作りまで、概ねこちらの思い通りの解決ができました。(30代後半・男性/アクサダイレクト)

・自賠責しかかけてない原付バイクの事故の際、結構な大怪我をしまして、相手方の保険会社とのやり取りをするのも難しい状況で、車についていた原付バイクの弁護士特約が使えて、弁護士さんに全て任せられて、大いに助かりました。(50代前半・男性/東京海上日動)

基本的にはオプションの特約です。中には弁護士費用特約が自動付帯となっている保険会社もあります。「約3件に1件はもらい事故」という統計もあるため、弁護士費用特約が役立つケースは意外にも多くあるでしょう。

また車の事故に限らず、日常生活における弁護士相談に対応可能な補償タイプを用意している保険会社もあります。保険料の負担は月々数百円~とお手頃なケースが多いので、検討してみてはいかがでしょうか。

事故現場駆け付けサービス

警備会社のスタッフが事故現場に駆けつけてくれるのが「事故現場駆けつけサービス」です。

【加入者の声】
・事故現場駆けつけサービスで、事故を起こして気が動転していましたが、色々と処理を進めてくれて安心してお任せすることができたので、使ってよかったです。(20代後半・女性/ソニー損保)

  • 1人(特に女性)で車に乗ることが多い
  • 事故が起きたときどう対処すればいいのか不安

といった場合にあると便利なサービスです。

こちらは基本的に自動付帯の特約ですが、現時点ではサービスを導入している保険会社のほうが少ない点がデメリットといえます。

事故現場駆けつけサービスを備えておきたい人は、サービスを提供する保険会社の中から自動車保険を選びましょう。

失敗から学ぶ!事故対応のよくあるトラブル

ここまで、押さえておきたい基本補償や特約について解説してきました。自動車保険の選び方がなんとなく見えてきましたか?

補償内容もしっかり確認して充実の補償プランで契約した!――そう思っていても、いざ事故対応を受けるとなったときに「もっとこうしておけばよかった」の失敗はあるものです。

ここでは、アンケート結果の「不満がある・やや不満がある・どちらともいえない」の意見の中から、不満の元となったトラブルの事例について紹介します。

保険に加入する際はこの点にも注意して契約すると、総合的に満足度の高い補償を備えることができるでしょう。

トラブル1.使えると思っていた補償が受けられなかった

【加入者の声】
・事故に遭った場所が山の中の田舎の細い道だったため、ロードサービス対応外といわれた。(40代前半・女性/チューリッヒ)

「ロードサービスを使おうとしたが対象外の地域だった」「高速道路上には警備会社のスタッフは駆けつけてもらえなかった」など、主にサービス部分については細かい規定があり、結局使えなかったというのはよくあるトラブルです。

ロードサービスは基本的に全国対応ですが、離島や山間部、高速道路上の事故など、中には対象外の地域もあります。

保険会社によってサービス内容が異なるので、どこまでサポートを受けられるのかについては契約前に確認しておくと安心できるでしょう。

トラブル2.電話がつながりづらかった

【加入者の声】
・一度事故にあったときに電話がつながりにくかった。(40代前半・女性/全労災)

電話のつながりにくさを不満に感じた人も少数ですが見受けられました。トラブルの原因は、拠点数やスタッフの人数にあると考えられます。

一例として、東京海上日動と全労災の拠点数&スタッフ数を比較してみましょう。

保険会社損害サービス拠点数損害サービススタッフ数
東京海上日動225ヵ所約10,800名
全労災74ヵ所約800名

全労災は事故受付自体は24時間365日対応しているものの、対応窓口は全国74ヵ所・約800名と少なめである点が、電話のつながりにくさの原因となっていそうです。

事故対応力も重視したいと考えるなら、24時間体制だけでなく、サービス拠点数や対応可能なスタッフの人数に関してもチェックするとよいでしょう。

トラブル3.条件を把握しておらず補償が受けられなかった

【加入者の声】
・弁護士特約の利用は保険会社が指定した弁護士に依頼した場合だけという決まりがあるとは知らなかった。(30代後半・男性/アクサダイレクト)

上記のように、本来であれば補償が受けられるにもかかわらず、条件の確認を怠ったがゆえに補償が使えなくなってしまったケースも少なからずあります。

補償内容や保険会社のサポート体制については、契約前にしっかり確認しておくことが大切です。また少しでも気になることや疑問点は、トラブルにつながる前に保険会社に質問できるとよいですね。

とはいえ「細かいことを電話で聞くのは抵抗がある……」という人もいるでしょう。

そんな人は、ネット上やアプリから気軽に質問できる体制が整っているか?といった点にも注目してみてください。最近ではチャットボットを取り入れたQ&Aをサイトに設けている保険会社もあり、ちょっとした疑問を解消しやすくなっています。

自動車保険選びに迷ったらまずはこの保険会社をチェック!

自動車保険の基本補償は押さえたし、事故のとき役に立つ特約も分かった。それでもやはり、膨大な数の保険商品の中から自分に合った保険を選ぶのは難しいですよね。

ここでは、中でも特徴的な保険会社を4社ピックアップしました。

自分の条件に当てはまるものを見つけたら、さっそくまずは見積もりをとって保険料を確認してみてください。

年間走行距離が少ないなら「ソニー損保」

年間走行距離に応じた割引制度を設けている保険会社は、実はそう多くありません。中でも

ソニー損保の自動車保険は、年間の走行距離を予測して申告する「予定年間走行距離」に応じて保険料を算出している特徴的な保険会社です。

【加入者の声】
・保険料が走るぶんだけなので無駄なお金がかからず満足している。(20代前半・女性/ソニー損保)

・あまり車を運転しないので、年間走行距離の関係で保険料を安く抑えられてとても助かっている。(30代後半・女性/ソニー損保)

加入者のコメントからも「走行距離が短いのでソニー損保に乗り換えた」といった意見が見られました。

ソニー損保なら「こえても安心サービス(※契約2年目以降)」の適用や、申告した走行距離よりも少なかった場合の「くりこし割引」があるため、使いやすさも人気の理由となっていそうです。

子育て世帯向け割引なら「アクサダイレクト」

アクサダイレクトの「子育て応援割引」は、2021年に業界初導入された、子育て世帯向けの割引制度です。2023年5月現在、子育て応援割引を採用しているのはアクサダイレクトのみです。

【加入者の声】
・手頃な保険料なのに補償内容が手厚く、さらに子育て割引があってお得感が強いです。(30代前半・女性/アクサダイレクト)

・子育て応援割引もあって保険料が年間2万円以下に抑えられている。満足です。(30代後半・女性/アクサダイレクト)

アクサダイレクトの子育て応援割引では、同居する0~12歳の子どもや孫の通園・通学の送迎などに、月平均2回以上車を使用する場合、最大約3%の保険料の割引が適用されます。

子育て世帯なら一度見積もりをとって、保険料を比較してみてはいかがでしょうか。

補償を自由にカスタマイズしたいなら「おとなの自動車保険」

セゾン自動車火災が提供する「おとなの自動車保険」では、ロードアシスタンス特約の取り外しができます。また見積もり画面では、補償ごとにかかる保険料を提示してくれるので、どの補償にいくらかかっているのかが分かりやすい点も大きな特徴です。

自分好みにカスタマイズした納得の補償を備えたいと考える人は、おとなの自動車保険の「簡単シミュレーション」を試してみてはいかがでしょうか。

ドラレコ特約を付帯したいなら「東京海上日動」

2023年5月現在、ドライブレコーダーを活用したテレマティクスサービスを導入している保険会社は4社あります。中でも東京海上日動の「ドライブエージェント パーソナル(DAP)特約」は、月々650円~の保険料で専用端末の貸し出しとサービスの利用が可能です。

ドラレコ特約をつければ、事故の衝撃を感知して即座に保険会社へとつながる安心感がある上、迅速な初期対応も期待できます。

「保険料が高くなってもいざという時の安心は備えたい」という人は、ドラレコ特約のある自動車保険を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ:自動車保険の特徴を知って自分に合った保険を見つけよう

今回は、FRAMEほけんが独自に実施した「自動車保険の満足度調査」の結果から分かった「本当におすすめできる自動車保険の特徴」について解説しました。

自動車保険を検討する際、どうしても保険料の安さにばかり注目してしまいがちですが、大切なのは「保険会社の事故対応力」です。

充実した補償内容、そしていざ事故が起きたとき、スムーズに補償を受けられる体制が保険会社側に整っているかどうかが、保険選びの際に重視したいポイントになっています。

  • 24時間365日の初期対応
  • 充実したロードサービス
  • 基本補償の充実度

などに注目しながら、自分にぴったりの自動車保険を選びましょう。

【自動車保険の満足度アンケート結果】本当におすすめできる自動車保険の特徴

300人に選ばれた!自動車保険ランキング 10選

自転車保険・自動車保険に特化した保険情報サイト「FRAMEほけん」を運営する株式会社自転車創業(本社:東京都新宿区、代表取締役:中島 大、以下「当社」)は、全国の男女300人に「自動車保険の満足度調査」を実施しました。

アンケート結果の一部と、アンケート結果を元に検証を行い判明した「本当におすすめできる自動車保険の特徴」についてお知らせします。

==TOPICS==

  • 最も人気が高い3社は、ソニー損保東京海上日動あいおいニッセイ同和損保
  • ドライバーは「補償内容の充実度」と「保険料の安さ」のバランスがよい保険を重視して選ぶ傾向にある
  • 最も自動車保険に求めるのは「事故にあったとき、十分な補償が受けられること」
  • 事故対応満足度とおすすめ度は比例する
  • 保険料の安さと満足度は必ずしも比例していない

 【調査概要】
◆調査タイトル : 自動車保険の満足度調査アンケート
◆調査対象    :現在または過去に自動車保険に加入している方、過去に保険会社の事故対応を経験されたことがある方
◆調査期間    :2023年4月5日~4月6日
◆調査方法    :インターネット調査(クラウドワークスにて募集)
◆調査地域    :全国
◆有効回答数  :300
◆実施機関    :株式会社自転車創業

 【利用条件】
本記事内の図解/文章とも自由に転載いただけますが、下記の利用条件をすべて満たす場合に限ります。なお、当社がふさわしくないと判断した場合は、掲載の中止を求めることがあります。

 ≪利用条件≫
 1.情報の出典元として「株式会社自転車創業」の名前を明記してください。
 2.Webサイトで使用する場合は、出典元として、FRAMEほけんのトップページへリンクを設置してください。

【調査結果】

<300人に選ばれた!自動車保険ランキング 10選>

300人に選ばれた!自動車保険ランキング 10選
  • 1位:ソニー損保(44pt)
  • 2位:東京海上日動(41pt)
  • 3位:あいおいニッセイ同和損保(35pt)
  • 4位:損保ジャパン(31pt)
  • 5位:SBI損保(23pt)

300人にアンケートをとった結果、最も選ばれているのは、「ソニー損保」「東京海上日動」「あいおいニッセイ同和損保」であることが分かりました。

以下は集計結果をグラフ化したものです。

<現在加入中の自転車保険>

現在加入中の自転車保険

(n=300)

<自動車保険の保険料の価格帯>

続いて、現在加入中の自動車保険の保険料について伺いました。

自動車保険の保険料の価格帯

(n=300)

最も多いのは「年間30,001~40,000円以下」です。保険料は10,000円台~40,000円台が多いことが分かりました。

<自動車保険で重視したいポイント>

続いて、自動車保険を選ぶ際に重視したいポイントについて伺いました。

(※複数回答可)

自動車保険は、「補償内容の充実度」と「保険料の安さ」のバランスを特に重視して選ばれていることが分かりました。

その他、「保険会社の事故対応力」「ロードサービスの内容」「契約&更新手続きの簡単さ」「保険会社の知名度」も自動車保険を選ぶ際のポイントになっているようです。

次に、上記の項目の中で最も重視したいポイントを1つだけ回答してもらいました。

最も決め手となるのは「補償内容の充実度」であることが分かりました。

多くの人は「補償内容の充実度」と「保険料の安さ」を重視して自動車保険を選んでいることがいえます。

<自動車保険の満足度>

現在加入中の自動車保険の満足度を5段階評価で伺いました。

「満足している」「やや満足している」の回答を合わせると、約8割の人が加入中の自動車保険に満足していることが分かりました。

以下、回答者から得たコメントの一部を抜粋します。

◆満足している・やや満足していると回答した人のコメント
・補償が充実している割には保険料が安く済んでいるからです。(30代前半・女性)
・走行距離に応じて保険料が決まったり、24時間365日の事故対応サービスなどサービスが他社に比べ充実しているためです。(30代後半・男性)
・エンジンが急にかからなくなるトラブルがありましたが、その際にはとにかく対応が迅速で安心できたので、特にその時の印象が強くて大変満足しています。(40代前半・男性)

満足している人からは「保険料が安い」「事故のとき迅速な対応をしてもらえた」といったコメントが多く寄せられています。

不満がある・やや不満があると回答した人のコメント
・事故処理の対応が遅くあまり連絡もしてこなかったから。(30代後半・男性)
・もらい事故に遭ったとき、対応は丁寧だった。事故を起こした場所がロードサービスの対応外だったことと、事故証明は加入者自ら相手の保険会社と折衝することになり不満。(40代前半・女性)
・とにかく保険料が高すぎる。(20代前半・女性)

不満がある人からは「保険料が高い」「事故対応が不満だった」といったコメントが目立ちました。

◆どちらともいえないと回答した人のコメント
・保険料は安いですが、実際に事故でお世話になったことがないので、なんとも言えないためです。(40代後半・男性)
・実際にまだ事故を起こしたことがなく、対応していただいたことがないのでわかりません。(40代後半・女性)
・車が故障した時にロードサービスはスムーズ受けられたのですが保険料が高いのが理由です。(30代後半・男性)

一方で、どちらともいえないと回答した人からは「まだ補償を受けたことがないのでなんともいえない」といったコメントが寄せられています。

事故対応を経験していない人は特に「補償内容が安心できるものかどうか」「納得のいく保険料かどうか」の2軸をもとに自動車保険を評価していることが分かりました。

また「現在加入中の自動車保険は、家族や友人におすすめしたいと思いますか?」という質問に対して、6割以上の人が「とてもおすすめしたいと思う・おすすめしたいと思う」と回答しています。

中でも満足度が高いと感じている人ほど「おすすめしたいと思う」と回答されている人が多く、満足度とおすすめ度は比例しているといえそうです。

<満足度とおすすめ度の関連性>(参考データ)

しかし一方で、「どちらともいえない」を含めおすすめできないと回答している人も3割以上存在しています。

中でも「どちらともいえない」と回答した人のコメントを見ると、「これまで事故を起こしたことがないので他人におすすめできるものなのか分からない」といった意見がありました。

<保険料と満足度の関連性>(参考データ)

「保険料の安さと満足度は比例するのか?」について、アンケート結果をもとに統計をとりました。

保険料が50,000円~100,000円以上の各価格帯において「満足している・やや満足している」と回答した人は7割以上おり、必ずしも保険料と満足度が比例するわけではないことがいえます。

保険料は高いと感じても、いざというときの補償を考慮すると満足だと感じる人が多いようです。

しかし補償内容に満足している一方で、保険料が高すぎるのでどちらともいえない、不満があると回答している人も見られました。

<自動車保険に求めること>

続いての質問では「自動車保険に何を求めているか」を伺いました。

自動車保険に加入するからには、「事故にあった際に十分な補償を受けたい」と考える方が多いようです。

さらに「担当者と話して安心感を得たい」「ロードサービスを受けたい」などの回答も見られ、事故時の保険会社の対応を重視している人が多いことが分かりました。

<保険会社の事故対応について>

続いて、実際に事故を経験された人(※300人中129人)に保険会社の事故対応について伺いました。

(※複数選択可)

相手の車などに対する補償の対物賠償保険や、自分の車の補償である車両保険を利用した経験がある方が多いことが分かりました。

その他、

  • ロードサービス
  • 車両保険
  • レンタカー費用補償
  • 事故現場駆けつけサービス

といった補償を利用し、非常に助かったとのコメントも多く見られました。

また「事故の際、受けたかったのに受けられなかった補償はありましたか?」という質問に対して、特に受けられない補償はなかったとの回答がほとんどでした。

しかし中には、ロードサービスや事故現場駆けつけサービスなどの特約について、利用に制約があり使えなかった人も少数ですが見受けられました。

※一部コメント抜粋
・事故に遭った場所が山の中の田舎の細い道だったため、ロードサービス対応外といわれた。(40代前半・女性)
・タイヤのパンクは対象外と言われた。(60歳以上・女性)

<保険会社の事故対応満足度>

続いて、実際に保険会社の事故対応を経験された人に向けて満足度を伺いました。

(n=129)

事故対応を経験した方の半数以上が「満足している・やや満足している」と回答しています。

以下、回答者から得たコメントの一部を抜粋します。

◆満足している・やや満足していると回答した人のコメント
・事故対応が迅速で安心できたから。(30代後半・男性)
・どんな補償を受けたか、担当者が丁寧に教えてくれたので満足してます。(40代前半・女性)
・スムーズなやり取りで最後まで不安なく処理ができたからです。(40代前半・男性)

「迅速で丁寧な事故対応が受けられた」「補償について保険会社からしっかり説明が受けられた」「必要な補償が受けられた」など、保険会社の対応と補償内容に満足する声が多くありました。

◆不満がある・やや不満があると回答した人のコメント
・担当者の対応が寄り添ってくれるような姿勢ではなく、辛かった。(20代後半・女性)
・事故時に電話がなかなかつながらず困ったから。(30代後半・男性)

対して保険会社の事故対応に不満がある人は、担当者の対応や初期対応の遅さ、事故解決までのスピード感が気になったポイントのようです。

◆どちらともいえないと回答した人のコメント
・親切に対応していただき、保険金も下りたが、補償される部分とされない部分があった。そこの線引きについて少し分かりにくさがあった。(30代前半・女性)
・補償についてあまり詳しく教えてもらえなかった。(50代前半・女性)

どちらともいえないと回答した人の中には、「補償内容が分かりづらいと感じた」「補償は受けられたものの、担当者の対応がイマイチだった」といった意見が見られました。

「事故対応を受けた際に加入していた自動車保険は、家族や友人にもおすすめしたいと思いますか?」という質問に対して、「とてもおすすめしたいと思う・おすすめしたいと思う」と回答された人は約7割にのぼりました。

実際に事故対応を経験されて保険会社により良い印象を持たれた方は、家族や友人にも自信を持っておすすめできると回答されています。

<自動車保険に関するご意見>

最後に、自動車保険に関するご意見を自由回答形式でいただきました。

一部のコメントを抜粋して記載します。

・自動車保険は安さも大事ですが、安ければ良いというものでもなく、安心できるかどうかに重きを置いて選ぶべきだと思っています。(20代後半・女性/東京海上日動火災)

・毎回高いとは思いつつも万が一の必要な保険(安心材料)だと思って加入しています。最初は高くてもいいですし、事故を起こしたらリセットでいいので、一定の契約期間中に無事故だった場合は更新のたびにもっとガンガン保険料を下げていって欲しいです。そういうわかりやすいメリハリが欲しいです。(40代前半・男性/ソニー損保)

・ネットでの口コミはほとんどが悪いことばかりでどの保険の評価もあんまり変わらない状態です。あてにしたい口コミが愚痴ばかりなので、なにかほかに比較ができる指標があればいいなと思っています。(40代後半・男性/アクサ損保)

・安心のために保険をかけているが、実際に担当の方とやり取りをする機会もないので事故になった際のコミュニケーションがきちんととれるのかという不安は感じる。事故はないに越したことはないが、定期的に電話や書面でも構わないのでやり取りがあると良いのではないかと思う。(30代後半・女性/東京海上日動火災)

・自動車保険の保険料がもっと安くなればいいのになと思います。(30代前半・女性/SBI損保)

「自動車保険に加入することで安心して運転できる」といった前向きな回答も多くある一方で、「保険料をもっと安くしてほしい」という意見も多数見られました。

万が一のためにも自動車保険は必要と考えて加入する一方で、保険料の支払いを負担に感じる声は多いようです。

【総評】

今回のアンケートから、自動車保険は「補償内容の充実度」と「保険料の安さ」のバランスを重視して選ぶ人が多いことが分かりました。

このことから、本当におすすめできる自動車保険の条件として「補償内容が充実していること」「保険料が高すぎないこと」の2点が挙げられるといえます。

また中には補償内容をまったく把握しておらず、加入中の自動車保険の良し悪しが分からないといった意見も見受けられました。

ランキング上位に選ばれた、ソニー損保、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保は補償内容と保険料のバランスが比較的よい保険だといえますが、必ずしもすべての人におすすめできるものとは限りません。

「みんなに評価されているから」ではなく、「自分に必要な補償」を考慮したうえで自動車保険に加入し、しっかりと補償内容を把握しておくことが大切といえるでしょう。

FRAMEほけんでは、今後もあなたにぴったりの保険が見つかるよう、比較に役立つ情報をお届けいたします。

自動車保険を比較する際には、ぜひFRAMEほけんをご活用ください。

【参考データ】

<回答者の年代>

回答者の年齢層(n=300)
10代~20代:37人(13%)
30代:111人(37%)
40代:91人(30%)
50代:69人(17%)
60代以上:10人(3%)

<回答者の性別>

回答者の性別(n=300)
男性:149人(50%)
女性:147人(49%)
回答しない:4人(1%)

<回答者の居住地>

回答者の居住地(n=300)

北海道:20人、青森県:3人、岩手県:3人、宮城県:8人、秋田県:2人、山形県:1人、福島県:2人、茨城県:10人、栃木県:2人、群馬県:7人、埼玉県:18人、千葉県:16人、東京都:21人、神奈川県:16人、新潟県:7人、富山県:7人、石川県:3人、福井県:2人、山梨県:0人、長野県:5人、岐阜県:3人、静岡県:7人、愛知県:20人、三重県:1人、滋賀県:3人、京都府:6人、大阪府:22人、兵庫県:17人、奈良県:3人、和歌山県:2人、鳥取県:3人、島根県:6人、岡山県:3人、広島県:7人、山口県:2人、徳島県:3人、香川県:2人、愛媛県:2人、高知県:2人、福岡県:14人、佐賀県:1人、長崎県:3人、熊本県:0人、大分県:7人、宮崎県:1人、鹿児島県:4人、沖縄県:3人

<保険会社別にみる自動車保険の満足度>(参考データ)

(n=300)

<事故対応を経験した人の保険満足度>(参考データ)

■FRAMEほけんについて

FRAME (フレイム) ほけん は、国内最大級の自転車保険・自動車保険の情報比較サイトです。

保険会社各社の申込み方法、最安料金、特徴、補償内容などを参考に、自転車保険・自動車保険を比較・検討が可能です。

用語集やタイプ別おすすめプランなども掲載していますので、あなたにピッタリの保険を見つけてください。

URL:https://insurance.frm.media/

運営者情報
運営会社:株式会社 自転車創業:Bike Startup & Co .
代表取締役兼CEO:中島 大
所在地:〒160-0022
東京都新宿区新宿4-3-15レイフラット新宿B棟3F

「型式別料率クラス」とは?保険料への影響や料率クラスの決まり方

被保険者の年齢や居住地、車の主な利用シーン、走行距離など、あらゆる条件によって保険料が左右される自動車保険。

車の「型式」による保険料への影響も存在することをご存じでしたか?

「型式別料率クラス」では、車両の型式別の事故リスクを算出し、車ごとに保険料率のランク付けをしています。

今回は料率クラスの決まり方や、どんな車が保険料に影響しやすくなるのかなど、型式別料率クラスの特徴について解説します。

型式別料率クラスとは?

型式別料率クラスとは、車の型式ごとの事故発生率やユーザー層といったデータに基づいて算出する“保険料率区分”のことを指します。

より公平に保険料を算出するため、それぞれのリスクの差異に応じたものになるよう、“車種”ではなく、“型式”別に保険料率が定められているのが特徴です。

例えばOEM車(※)のように安全性能などまったく同じ車であっても、ユーザー層の違いによるリスクの差異が見受けられた場合は、メーカーごとに料率クラスが異なる可能性もあります。

なお参考純率の算出は、「損害保険料率算出機構(通称:損保料率機構)」が行っています。

(※)他社が開発した車を自社ブランドとして取り扱われる車のこと。見た目も性能もまったく同じだが、メーカーや車種名、型式などが異なる。

料率クラスは全部で17段階

型式別料率クラスは1~17段階まで存在しています。(※2023年2月現在)

軽自動車は1~3の3段階、普通自動車は1~17の17段階に分かれており、数値が低いほど保険料が安くなり、数値が高いほど保険料が高くなるといった仕組みです。

2020年1月1日以前、軽自動車には料率クラスの設定はありませんでした。

しかし近年、軽自動車の普及により型式ごとのリスクの差が生じるようになったため、軽自動車にも料率クラスを設定することになったという背景があります。

さらに以前は「1~9段階」までだった料率クラスを、2020年1月1日以降は「1~17段階」に細分化。より正確に、公平な保険料を算出できるようになりました。

料率クラスの改定前と改定後

時代の変遷に伴い、より公平な保険料を算出するために、こうしたルールの改定も行われています。

料率クラスが適用される車・されない車

料率クラスが適用されるのは、「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」の3種類のみです。

小型トラックやライトバンといった貨物車や、キャンピングカーのような特殊自動車などは「自家用」であっても料率クラスの適用外となっています。

型式別料率クラスの仕組み

続いて、型式別料率クラスの仕組みについて見ていきましょう。

型式別料率クラスでは、自動車保険の基本補償である4つの補償について、保険料率の設定がされています。

  1. 対人賠償責任保険
  2. 対物賠償責任保険
  3. 人身傷害保険
  4. 車両保険

損保料率機構の公式サイト内にある「型式別料率クラス検索」を活用すると、型式別の料率クラスを調べることができます。

参考までに、ボディタイプ別人気車種の型式別料率クラスを表にまとめたのでご覧ください。

ボディタイプコンパクトカーSUVセダンワンボックス
車種/型式トヨタ ヤリス「MXPH15」トヨタ ライズ「A201A」トヨタ カローラ「ZWE215」アルファード「AGH35W」
対人5671
対物6776
人身傷害7795
車両8579
※保険始期2023年1月1日~12月31日

同じ型式でも補償別に見ると料率クラスに差が生じていることが分かります。

型式別料率クラスでは、主に前年度の事故発生率や保険料の支払い実績といったデータを元に保険料率を算出しています。

発売されたばかりの型式は保険データが蓄積されていないため、事故データではなく排気量や新車価格、発売年月などに基づき、料率クラスが決定されています。(※軽自動車の場合は一律クラス2からスタート)

さらに型式販売開始年月から3年以内の車には「ASV割引」や「初度登録後経過期間」を考慮した割引が適用されるなど、型式別料率クラスにはさまざまな仕組みがあるのです。

型式別料率クラスに影響する条件

型式別料率クラスを意識することで、保険料を少しでも抑えられたらありがたいですよね。

では、料率クラスに影響する特定の条件はあるのでしょうか?

一般的に以下に挙げるようなリスクが高い車は、型式別料率クラスに影響する可能性も高くなっています。

  • 事故リスクが高い車種
  • 盗難率が高い車種
  • 修理費が高い車種

それぞれ見ていきましょう。

事故リスクが高い車種

実際に事故発生のデータを集めないことには事故率を算出できないため、“事故率が高い車種”を予測して特定するのは難しいでしょう。

しかし一例を挙げると、スポーツカーのようにスピードの出やすい車は、“事故リスクが高い”とみなされ料率クラスも高くなる傾向にあります。

また、事故率の高い60代以上の高齢者に人気の車種も、料率クラスに影響する可能性があるでしょう。

盗難率が高い車種

料率クラスを算出する際に見る「事故率」には、交通事故のみならず「盗難率」も含まれています。

車両本体の盗難や車上あらしなどに狙われやすい車は、料率クラスも高く設定されています。

以下は、日本損害保険協会の「自動車盗難事故実態調査 2021」にて発表された、盗難件数ワースト5位の車種です。

車種件数
ランドクルーザー331件
プリウス266件
レクサスLX156件
アルファード 138件
クラウン81件
参考:日本損害保険協会「自動車盗難事故実態調査」第23回調査データ より

毎年盗難事故の常連となっている「ランドクルーザー」の人気型式の料率クラスを見てみると、「対人:8、対物:8、人身:5、車両:17」でした。

料率クラスを意識して保険料を抑えたいのであれば、上記に挙げた車種は避けた方が良いかもしれません。

修理費が高い車種

万が一事故により車両の修理が必要になった場合、修理費用が高額になる可能性が高い車種は、車両保険の料率クラスも高くなる傾向にあります。

このように、保険料の支払いリスクが総じて高い傾向の車種は、料率クラスも高く設定されている可能性が大いに考えられます。

運転歴や居住地は料率クラスに影響しない

自動車保険では、被保険者の年齢や運転歴、居住地など、ドライバー属性によって保険料率が異なりますが、これらは料率クラスに直接影響しているわけではありません。

あくまでも料率クラスに反映されるのは「型式ごとの事故リスク」のみです。

型式別料率クラスによる保険料の差

型式別料率クラスは全部で17段階の料率に分かれていることを冒頭で解説しました。

保険料が最も安い「クラス1」と、保険料が最も高い「クラス17」を比較すると、保険料率の差は約4.3倍になっています。また各クラス間の保険料率の差は約1.1倍です。

1~3段階に区分されている軽自動車は、各クラス間の料率差が約1.1倍、クラス1とクラス3の差は約1.2倍に設定されています。

料率クラスによる保険料の差は、意外にも大きいことがいえるでしょう。

「新しい型式を選べば保険料は安くなるのか?」と気になる人がいるかもしれません。

一例として、2022年の乗用車販売台数ランキング3位の人気車種「日産 ノート」の型式別保険料を比較してみましょう。

ソニー損保の見積もりにて筆者算出

上段「SNE13」と「HE12」が比較的新しい型式です。

古い型式の「NE11」「E11」と比較すると、車両保険のクラスの違いはひと目で分かるものの、対人・対物・人身傷害は、新旧による差が目に見えるわけではないということがお分かりいただけるかと思います。

それどころか料率クラスではなく保険料で比較すると、古い型式の方が安く済むことが明らかです。

車両保険金額は車の時価額までしか設定できないため、必然的に古い型式の車は車両保険金額が低くなっており、結果として保険料が抑えられています。

あくまでも一例ではあるので、他の車種ではまったく違う結果が出ることもあると思いますが、少なくとも「新車or中古車」が料率クラスに直接影響することは考えづらいでしょう。

型式別料率クラスはどのように決定している?

型式別料率クラスの参考純率の算出は、損保料率機構が実施しています。

型式別の事故率やユーザー層などのデータから総合的に判断して、型式ごとの料率クラスを振り当てているのが特徴です。

その他にも注目しておきたい、料率クラスの決まり方について、以下解説していきます。

料率クラスの見直しは1年ごと

損保料率機構の料率クラスの見直しは年1回、毎年1月に行われています。

「等級が上がって条件が良くなったはずなのに、翌年の保険料が上がった」というケースは、“料率クラスの見直し”が影響しているかもしれません。

損保料率機構では前年度の事故データから、その型式のリスク実態を調査します。調査の結果、現状のクラスが見合っていると判断された場合には料率の変更はありません。

現状のクラスと比較して、リスクが高いまたは低いとみなされた場合には、その度合いによって最大で「±2」のクラス移動があります。

突然「クラス5がクラス10になる」といった大幅な料率変更はないのでご安心ください。

(※発売後約3年が経過した新しい型式についてはリスクが低い場合のみ、-2以上のクラス移動の可能性があります)

最終的な料率クラスの決定権は保険会社ごと

損保料率機構が算出する料率クラスは、あくまでも全体的なデータから算出された参考純率です。

損保料率機構の会員になっている保険会社であれば、損保料率機構が算出した料率クラスを利用することができますが、必ずしも利用しなければいけないといったルールはありません。

つまり、最終的な料率クラスの決定権は保険会社ごとに異なるのです。

料率クラスが気になるときは、どんなルールに沿っているのか?保険会社や保険代理店から直接説明を聞くことをおすすめします。

料率クラスの自主的な変更は不可

料率クラスは最終的に保険会社側が決定する項目のため、型式が異なる車種に乗り換えない限り、自分の意思で料率クラスを変更することはできません。

年1回の料率クラスの見直しに伴い、次年度以降の保険料が変わる可能性は十分に考えられます。しかし保険料の増減を事前に判断するのは難しく、料率クラスをコントロールすることも不可能です。

まとめ:料率クラスの最終決定は保険会社ごと

型式別料率クラスによる保険料への影響は大きいものといえるでしょう。

しかし、型式ごとの事故発生データに基づき毎年数値が見直されるため「この車種なら保険料が安い」というのは、一概に判断ができません。

また最終的には保険会社ごとに料率クラスが決定されているため、実際は損保料率機構で調べた料率クラスよりも高かったということがあるかもしれません。

料率クラスについて気になることがあれば、契約中の保険会社に問い合わせてみると良いでしょう。

コンビニやスマホで当日契約!一日自動車保険の補償内容や選び方を解説

「一日だけ自動車を運転しなきゃならないから、その時だけ補償内容を厚くできないかな?」

そのように考えている方は、「一日自動車保険」を契約すると良いでしょう。

一日自動車保険はコンビニやスマホで申し込めるだけでなく、契約を即座に終わらせられます。

とはいえ、

「一日自動車保険って契約したことないんだけど、どんな補償内容なの?」

「どこの保険会社を選べば良いのか分からない」

と感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、一日自動車保険のメリットやデメリット・選び方・おすすめの保険会社をご紹介します。

最後まで読めば、おすすめの保険商品を把握した上で、一日自動車保険を手軽に契約する方法を理解できるでしょう。

※本記事の内容は2021年9月時点での情報です。

コンビニで申し込める「一日自動車保険」とは?

始めに一日自動車保険の基本的な補償内容を解説します。

併せてメリット・デメリットについても押さえておきましょう。

一日自動車保険の基本補償・特約を解説 

一日自動車保険とは、一日から数日といった短い期間で加入できる、任意の自動車保険のことです。

保険会社によっては「1Day自動車保険」と表現するところもあります。

多くのところでは24時間単位での契約となるため、仮に昼の14時に契約すれば、その翌日の14時までが保険期間となるのです。

一日自動車保険の基本的な補償内容は対人・対物賠償保険であり、それに追加して様々な特約を付けられます。

一日自動車保険の補償内容をまとめると、下記の通り。

補償 内容
対人・対物賠償保険 自動車保険の基本的な補償であり、人や物を対象に事故の損害を補償する
対物超過修理費特約 事故によって破損した相手方の車の修理費が時価を超えた場合、その差額を補償する
搭乗者傷害特約 自動車の搭乗者や自分が事故によりケガ・死亡した場合の補償をする
自損傷害保険 相手方のいない事故により、自動車の搭乗者や自分が事故でケガ・死亡した場合の補償をする
人身傷害特約 自動車の搭乗者や自分が事故によりケガ・死亡した場合の補償。搭乗者傷害特約よりもカバーする範囲は広い
弁護士費用特約 交通事故により相手方やその保険会社との交渉で弁護士を付けた時の費用を補償する
車両保険(車両復旧費用保険) 自動車の修理や、新しく自動車を買い替えた際の費用を補償する
臨時被保険者特約 保険契約者の代わりの運転者が事故に遭った時、保険契約者と同等の補償を受けられる
ロードサービス 自動車が動かなくなった時や、事故対応のサポートを受けられる

どの保険商品にも対人・対物賠償保険は付いていますが、それ以外に付帯できる特約の種類は保険会社によって異なります。

基本プランとして無料で付帯できる補償もあれば、そうではない補償もあるので、契約前に確認が必要です。

一日自動車保険のメリットとは?

それでは一日自動車保険のメリットは何でしょうか。

大きなメリットを3つ解説します。

メリット1.保険料が安い

通常の自動車保険の支払いは月単位であり、日常的に自動車を運転する方が加入しています。

ところが一日自動車保険は、保険の期間が一日単位であるため、通常の保険よりも安く済むのです。

実際に対人・対物賠償保険のような基本的な内容だけの契約であれば、保険料は一日800円からでも可能。

加えて2回目以降の契約から保険料を割引するところもあるので、任意保険に加入しておらず、誰かの車を運転する機会の多い方にはおすすめです。

メリット2.必要な時に必要な保険を即座に契約できる

一日自動車保険はコンビニに設置してある端末やスマホを使い、手軽に契約できます。

普段は運転をしない方が、急に友人・知人の自動車を運転しなくてはならなくなった時でも、即座に契約可能です。

保険会社によっては、最短60秒で契約を済ませられるところもあるので、急ぎで契約したい方に向いているでしょう。

さらに一日自動車保険は特約の内容も豊富なので、必要な補償を選択して契約できます。

ただし他の保険商品同様、特約を付けるほど保険料は高くなるので、注意してください。

メリット3.車両保険を付帯できる 

一日自動車保険では友人・知人から借りた自動車を運転するので、もし事故を起こして自動車を破損させた場合は、責任を取らなくてはなりません。

そのため車両保険は、多くの人にとって必要になる補償内容でしょう。

一日自動車保険で加入する車両保険の場合、免責金額が10万から15万であり、補償の上限を300万円に設定されているケースがほとんど。

また、一日自動車保険に登録した直後に車両保険を利用できないので、注意しましょう。

初めて一日自動車保険に申し込んでから7日から8日経過しないと、車両保険を利用できません。

誰かの自動車を運転する予定のある方は、余裕を持って一日自動車保険に申し込みするのを推奨します。

一日自動車保険のデメリットとは?

一日自動車保険のメリットを3つ解説しました。

メリットに加えて、デメリットも押さえておきましょう。

デメリット1.運転するのは「他人の自動車」であること

一日自動車保険には加入するための条件は、運転するのが「他人の自動車」であること。

補償対象が「他人の自動車」である以上、「自分の自動車を保有しており、一時的に任意の自動車保険を契約したい」といった場合には、一日自動車保険を利用できません。

他にも一日自動車保険に加入できないケースは、

  • 所有者が家族である場合
  • レンタカーを借りる場合
  • 法人名義である場合

などがあります。

基本的に一日自動車保険とは、友人・知人から借りる時・代わりに運転する時に契約する保険になるので、注意が必要です。

デメリット2.人身傷害特約や弁護士費用特約が少ない 

一日自動車保険には様々な特約がありますが、「人身傷害特約」や「弁護士費用特約」を用意しているところは多くありません。

人身傷害特約は事故発生時の補償範囲が広めです。

代わりの特約を付ける場合、「搭乗者傷害特約」であれば多くの保険会社で契約できるので、契約するのをおすすめします。

そして弁護士費用特約は、示談交渉や異議申し建てで弁護士を付けたい時に活用できます。

人身傷害特約・弁護士費用特約を利用できる一日自動車保険については後述しますので、ご参考ください。

デメリット3.自動車の運転ごとに申し込みが必要になる 

一日自動車保険は保険期間が短めであるため、自動車の運転ごとに申し込まなくてはなりません。

コンビニやスマホで手軽に契約できるとはいえ、運転する度に申し込むのは面倒に感じるもの。

保険期間は最長でも7日程度までに設定できますが、その間に運転しない日があったとしても、保険料を安くできるわけではありません。

こうした申込みの作業を円滑にするためには、一日自動車保険の申し込みページをスマホでブックマークに登録しておくのが良いでしょう。

一日自動車保険はどう選ぶ?選定基準を解説

コンビニ・スマホで申し込み可能な一日自動車の補償内容やメリット・デメリットについて解説しました。

それでは、複数の一日自動車保険の中から自分に合った商品を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?

一日自動車保険を選定する基準について解説しましょう。

ポイント1.ロードサービスで選ぶ  

1つ目の選定ポイントは「ロードサービス」です。

ロードサービスの主な内容は、

  • 事故対応のアドバイス
  • ガソリン補給やタイヤなどの交換
  • レッカーやけん引の対応
  • 修理前・後の自動車の運搬
  • 臨時宿泊の補償
  • 代車の利用料の補償

などが挙げられます。

ところが特約同様、ロードサービスの補償内容も保険会社によって異なるので、注意が必要です。

一日自動車保険を選ぶ際は、交通事故発生時に保険会社からアドバイスを受けられるところを選ぶと良いでしょう。

ポイント2.必要な特約で選ぶ 

2つ目のポイントは、必要な特約で選ぶこと。

上記の通り、保険会社によって取り扱う特約の内容が異なります。

中でも弁護士補償特約・人身傷害特約を取り扱うところは多くありません。

それに対して、対物超過修理費特約や搭乗者傷害特約・車両補償特約は多くの保険会社で契約可能です。

それぞれの補償内容やご自身の運転をチェックし、どんな補償を付けたいのかを事前に確認するのをおすすめします。

ポイント3.評判・口コミで選ぶ 

3つ目のポイントは、保険会社の評判・口コミの確認です。

ロードサービスや特約の内容が充実していたとしても、サービスの質が悪ければ問題を解決できないことも想定されます。

事前に保険会社に対する評価を調べて、悪評のあるところは避けたほうが良いでしょう。

もちろん、どの保険会社の中にも優秀なスタッフとそうではないスタッフがいるので、一部の評判・口コミだけで会社全体を判断するのは困難です。

したがって一部だけではなく、なるべく多くの評判・口コミをチェックするようにします。

評判・口コミの書き手が具体的にどういった点に満足し、不満を感じたのかを確認すれば、契約して問題ないかどうか参考になるでしょう。

まとめ

今回はコンビニやスマホで契約できる「一日自動車保険」について解説しました。

一日自動車保険は、他人の自動車を運転する際に一日単位で契約できる、短期間の保険商品です。

対人・対物賠償保険だけではなく、車両保険も付けられるので、万一事故に遭った時でも借りた自動車を修理できます。

ただし車両保険は、一日自動車保険の申し込みから7~8日間待たなければならないので、なるべく余裕を持って登録するのをおすすめします。

また、一日自動車保険は保険会社によって特約や保険料・サービス内容などが異なります。

今回ご紹介した選定ポイントを抑えながら、自分に合った保険商品を選びましょう。

(監修者:丹部 喜誉)