自動車保険のおすすめは?選ぶ際のポイントも合わせて紹介

「どこで自動車保険に加入したらいいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

任意加入の自動車保険は、多くの保険会社が取り扱っており、商品内容や利用できるサービス、保険料などに違いがあります。

そのため、自動車保険選びに苦労する方は少なくありません。

そこで今回は、初めて自動車保険に加入する方でも選びやすいように、おすすめの自動車保険や選ぶ際に確認すると良いポイントをご紹介します。

自動車保険を選ぶ際にチェックするポイント

おすすめをご紹介する前に、自動車保険を選ぶ際のポイントを4点解説します。

  • 事故受付・初期対応時間
  • 事故対応力
  • 保険料
  • 付帯できる特約・補償額

それぞれについて解説していきます。

なお自動車保険の基本的な補償については「任意保険とは?車の任意保険と自賠責保険の違いを詳しく解説」をご一読ください。

事故受付・初期対応時間

2021年12月現在、ほとんどの保険会社が事故受付可能時間を24時間365日としています。

一方で初期対応の受付時間は、保険会社によって異なります。

初期対応とは、事故相手への連絡やロードサービスの手配、医療機関・修理工場への連絡などです。

交通事故が発生したとき、迅速にサポートしてもらいたいのであれば、初期対応の受付時間が長い保険会社を選ぶと良いでしょう。

https://sonpo.jitensha-hoken.jp/voluntary-insurance/

事故対応力

自動車保険を選ぶ際は、ロードサービスの内容や現場かけつけサービスの有無などを確認し、事故対応力の高さを比較することが大切です。

ロードサービスには、事故車両のレッカー移動サービスやキー閉じ込み、パンク修理、ガス欠時の燃料補給作業などさまざまな種類があります。

例えばレッカー移動は、事故にあった車両を保険会社と提携している工場まで無料で搬送してくれます。

自宅やドライバーが指定する修理工場にも搬送してもらえますが、無料で対応してくれる移動距離が50kmや100kmなどに制限されるのが一般的です。

また2021年12月現在は、事故発生時に警備会社の対処員がかけつける「現場かけつけサービス」を実施する保険会社も増えてきました。

保険料

保険会社によって、保険料の計算方法や適用される割引の種類が異なります。

例えば、保険会社によってはインターネットから新規申し込みや契約の更新などの手続きをすると、保険料に割引が適用されます。

自動車保険の補償内容が同じであっても保険料が同じであるとは限りません。

複数の保険会社に見積もりを依頼し、保険料を比較して選ぶと良いでしょう。

付帯できる特約・補償額

保険会社によって、自動車保険に付帯できる特約や補償内容が異なります。

例えば、他人の身体やモノに損害を与えたときの補償である「個人賠償責任保険」を付帯したい場合、補償額の上限をチェックしておくと良いでしょう。

個人賠償責任保険の上限補償額は、多くの場合1〜3億円ほどですが、無制限に設定している保険会社もあります。

近年は、自転車事故にあった被害者を保護するために「自転車保険」への加入を義務化する自治体が増えてきました。

自動車保険に個人賠償責任保険を付帯していれば、自転車保険への加入義務を果たしているとみなされます。

自転車事故の加害者になると、1億円ほどの損害賠償を命じられるおそれもあるため、万が一に備えて手厚い個人賠償責任保険を選んでおくと安心です。

代理店型と通販型(ダイレクト型)はどちらを選ぶ?

自動車保険には、大きく分けて「代理店型」と「通販型(ダイレクト型)」の2種類があり、それぞれの特徴を把握したうえで、ご自身に合ったものを選ぶことが大切です。

代理店型自動車保険の特徴

代理店型とは、自動車ディーラーや販売会社、保険代理店などを通じて加入する自動車保険です。

代理店型自動車保険に加入すると、補償内容を選択するときや交通事故が発生したときなどさまざまなタイミングで代理店の担当者がサポートしてくれます。

また、事故発生時の対応や特約の補償が手厚い傾向にある点も特徴的です。

例えば代理店型の多くは、事故が発生したときの初期対応の受付時間に制限がありません。

代理店型を選ぶことで、夜間や休日に事故を起こしても迅速に対応してもらえるでしょう。

通販型(ダイレクト型)自動車保険の特徴

通販型(ダイレクト型)自動車保険は、保険代理店を介さずに保険会社と直接契約するタイプの自動車保険です。

代理店の運営費や代理店手数料などがかからないぶん、保険料は割安に設定されています。

また、年間走行距離に応じて保険料が変わるのも、ダイレクト型自動車保険の特徴です。

年間走行距離が短い方は、ダイレクト型を選ぶと保険料負担を抑えられるでしょう。

かつてダイレクト型は、事故対応力が代理店型よりも劣っているといわれていました。

しかし2021年12月現在では、警備会社が事故現場にかけつけるサービスを導入するなど、ダイレクト型自動車保険の事故対応力は高まってきています。

おすすめの自動車保険5選

それでは、おすすめの自動車保険と特徴をみていきましょう。

ソニー損保:ソニー損保の自動車保険(ダイレクト型)

  特徴・おすすめポイント
事故受付時間 ・24時間365日
初期対応時間 ・平日:0時〜20時

・休日:0時〜20時

事故対応力 ・搬送先を指定する場合のレッカー移動:100kmまで無料

・現場かけつけサービス:〇(警備会社:SECOM)

・ロードサービスではバッテリー上がりやキー閉じ込み、パンク修理などを幅広くサポート

保険料 ・年間の走行距離に応じて保険料が決まる

・無事故割引・新規ネット割引・証券ペーパーレス割引で最大12,500円割引

・申告した年間の予定走行距離よりも実際の距離が少なかった場合は「くりこし割引」が適用される

特約・補償額 ・個人賠償責任保険の補償額:最大3億円

・車を置いている間のケガや身の回り品の損害を補償する「おりても特約」を付帯できる

ソニー損保の自動車保険は、予想年間走行距離を申告するときの区分が細かく設定されています。

また「くりこし割引」が適用されると、走らなかったぶんの保険料に相当する額が翌年の保険料から割り引かれる仕組みです。

事故発生時は、ALSOKの緊急対処員が現場に急行し、事故現場のカメラ撮影やレッカー車の手配、警察への連絡などをサポートしてくれます。 

セゾン自動車火災保険:おとなの自動車保険(ダイレクト型)

  特徴・おすすめポイント
事故受付時間 ・24時間365日
初期対応時間 ・平日:9時〜20時

・休日:9時〜20時

事故対応力 ・搬送先を指定する場合のレッカー移動:現場での応急費用と合わせて15万円まで補償
※ロードアシスタンス特約を付帯した場合・現場駆けつけサービス:〇(警備会社:ALSOK)・全国約285か所にある損保ジャパンのサービスセンターと提携・事故発生時にLINEアプリから対応を依頼できる
保険料 ・保険料は「走った分だけ」

・40〜50代の保険料が割安

・新規契約の場合ネット割で保険料が13,000円割引。契約を継続するときも毎年10,600円割引

特約・補償額 ・個人賠償責任保険の補償額:無制限

・「自転車傷害特約」を付帯すると自転車の事故で負ったケガや死亡などが保障される

セゾン自動車火災保険の自動車保険は、 交通事故を起こすリスクが低いといわれている40〜50代の保険料が割安に設定されています。

また事故発生時には、ALSOKの緊急対処員がかけつけてくれるだけでなく、個人賠償責任保険の補償額が無制限であるなど、サービスや補償が手厚い点も特徴的です。

イーデザイン損保:自動車保険(ダイレクト型)

  特徴・おすすめポイント
事故受付時間 ・24時間365日
初期対応時間 ・平日:0時〜20時

・休日:0時〜20時

事故対応力 ・搬送先を指定する場合のレッカー移動:100kmまで無料

・現場かけつけサービス:〇(警備会社:SECOM)

・事故時だけでなく日常生活における体調の不調や悩みを相談できる「メディカルサポート」

保険料 ・保険料は年間走行距離に応じて変わる

・新規ネット申込みで最大11,000円割引

・1年間無事故の場合に翌年の保険料が2割引となる「無事故割引」がある

特約・補償額 ・個人賠償責任保険の補償額:1事故あたり最大1億円

・「弁護士費用等保険」が無料付帯

イーデザイン損保の自動車保険は、ドライバーのノンフリート等級が上限の20等級に達していても「無事故割引」が適用されることで翌年の保険料が安くなります。

また弁護士費用を補償する「弁護士費用等保険」が無料で付帯されている点も特徴的です。

弁護士費用等保険が付帯されていることで、もらい事故のような自分に過失がない事故でも弁護士が相手方へ交渉してくれます。

アクサダイレクト:自動車保険(ダイレクト型)

  特徴・おすすめポイント
事故受付時間 ・24時間365日
初期対応時間 ・平日:9時〜19時

・休日:9時〜19時

事故対応力 ・搬送先を指定する場合のレッカー移動:35kmまで無料

・専門性をもったスタッフで構成される「チームアクサ」が事故対応

・ロードサービスの拠点が全国で1万か所以上

保険料 ・インターネット経由で新規加入すると保険料を最大で20,000円割引

・同居する子どもと移動するために車を使う場合「子育て応援割引」が適用され保険料を最大3%割引
※保険始期日時点で同居する0〜12歳の子どもとの移動のために、ご契約の車を年間で平均月2日以上使用する場合

特約・補償額 ・個人賠償責任保険の補償額:最大3,000万円

・複数の特約がパッケージされた「アクサ安心プラス」を選択できる

アクサダイレクトの自動車保険は、インターネットで新規申し込みをすると保険料が最大20,000円割引となります。

アクサ安心プラスでは、18歳未満の子どもの補償が手厚いプランや、同乗のペットのケガを補償するプランなどを選択可能です。

例えば「ペットプラス」を付けると、同乗していたペットが交通事故でケガを負ったときの治療費や、万一の場合の葬儀費用が補償されます。

また、どのプランにも日常生活賠償責任保険特約(示談交渉付)がついており、他人に対する法律上の損害賠償を最大で3,000万円まで補償してくれるだけでなく、示談交渉も行ってくれます。

東京海上日動:トータルアシスト自動車保険(代理店型)

  特徴・おすすめポイント
事故受付時間 ・24時間365日
初期対応時間 ・24時間365日
事故対応力 ・車両の搬送費用とレンタカー費用などをあわせて15万円まで補償

・全国に232か所の損害サービス拠点をかまえる

・1万名を超えるスタッフが、弁護士や顧問医などさまざまな専門家と連携しサポート

保険料 ・新車割引やEco割引、ASV割引など多彩な割引メニュー
特約・補償額 ・個人賠償責任保険の補償額:無制限(国内)
※国外の事故については最大1億円まで補償・ドライブレコーダー特約を付帯可能

東京海上日動の自動車保険は、事故発生時の対応やロードサービスが手厚いだけでなく、ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)のような先進的な補償も提供しています。

ドラレコ特約とは、保険会社からレンタルしたドライブレコーダーを車内に設置することで事故発生時に迅速なサポートを受けられる特約です。

ドライブレコーダーが事故による強い衝撃を検知したとき、事故の動画や位置データなどが保険会社に自動送信さます。

その後、担当者による安否確認やロードサービスの手配など、スピーディな対応を受けられます。

子育て世代に必要な自動車保険とは?

小さい子どもを育てている世帯は、どのように自動車保険を選べば良いのでしょうか。

ここでは、子育て世帯が自動車保険に加入するときのポイントを解説します。

対人賠償保険と対物賠償保険は保険金額を無制限にする

家族構成にかかわらず対人賠償保険と対物賠償保険は、 保険金の支払上限額を無制限にして加入しましょう。

事故によって相手の身体やモノに損害を与えた場合、億単位の損害賠償義務を負うことがあるためです。

また保険金額を下げても、保険料はあまり安くならないため、基本的に対人賠償保険や対物賠償保険は無制限で加入しましょう。

生活に車が不可欠であれば車両保険を検討する

通勤や子どもの送り迎え、休日のレジャーなど日常的に車を使用しているのであれば、車の損害を補償する「車両保険」に加入したほうが良いと考えられます。

車両保険に加入していれば、事故で車が大破したときの修理費用や買い替え費用を保険金でカバーできるため、貯蓄を大きく減らさずに済むでしょう。

一方で、子育てをすると教育費がかかるだけでなく、将来の進学に向けて計画的に資金を貯める必要もあるため、保険料が家計を圧迫する事態は避けたいものです。

保険料を抑えたいのであれば、補償範囲が主に相手がいる事故での損害に限定されている「エコノミータイプ(車対車+A)」の車両保険を選ぶと良いでしょう。

また、免責金額を高くすると、事故で車が損害を負ったときの自己負担額が高くなる代わりに保険料を抑えられます。

https://sonpo.jitensha-hoken.jp/vehicle-insurance/

個人賠償責任保険の付帯を検討する

子どもの不注意で、相手の身体やモノに危害を加えてしまった場合、親が高額な損害賠償責任を負うことがあります。

個人賠償責任保険に加入していないのであれば、自動車保険に付帯すると良いでしょう。

なお、すでに契約している火災保険や傷害保険に個人賠償責任保険が付帯されていないか確認しておくと補償の重複を防げます。

まとめ

保険会社によって、自動車保険の事故対応力や適用される割引、選択できる特約などが異なります。

また自動車保険には、事故対応や補償が手厚い傾向にある「代理店型」と、ネットや電話で加入でき保険料が割安な「通販型(ダイレクト型)」があります。

保険料の安さだけを比較するのではなく、初期対応の受付時間やロードサービスの内容なども確認のうえ、総合的に検討することが大切です。

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